AWS re:Invent2017 の会場でソリューションアーキテクト - アソシエイト を受験して合格した

年末年始のバタバタにかまけてすっかりブログを書く機を逸してしまいましたが、昨年、念願だったAWS re:Invent に初めて参加しました。 イベント自体からも他の参加者からもいろんな刺激を受けまくって、とても充実した一週間でした。

あまりにも刺激を受けすぎて、当初全く受験する予定のなかったAWS認定試験を、その場の勢いでre:Invent最終日に滑り込みで受験したのでその顛末を記そうと思います。
なお、試験対策的な情報は一切ありません。実際受験する流れはどんな感じなのかについての単なる自分用の記録ですが、もしもAWS認定試験に興味がある方のお役に立つことがあれば望外の喜びです。

受験のきっかけ

re:Invent最終日の前日(11/30)、前々から興味はあったAWSの認定試験を受けてみようと急に決めました。そう思い立った要因はいくつかあったのですが、AWS re:Inventの会期中ずっとAWSの情報漬けになっていたので、それらのアウトプットとして何か形に残したくなったのと、道中で知り合って滞在中ずっと仲良く付き合ってくれた日本からの参加者の方の一人がソリューションアーキテクト のプロフェッショナルを持ってらしたのに刺激を受けたのが大きいです。ラスベガスとre:Inventの空気感で受験費用がなんか安いと錯覚できたのもあったかもしれません。いや、確実にありました。勢いは大事だなと思います。

受験までの流れ

で、いきなり Mirage の試験会場に行って「今から試験受けられる?」と聞いてみましたが、事前に登録が必要なことがわかりました。そのへんは通常の認定試験のフローと何ら変わらないようです。

webからAWS認定アカウントの作成と試験予約を行うことができます。 AWS認定アカウントのマイページにある「新しい試験の予約」というボタンから試験の会場と日程を決める画面に遷移します。 普通なら、ここで自宅から近い会場を選択すれば良いわけですが、今回はre:Inventの会場で受験するため The Mirageを探す必要があります。

The Mirageの住所は以下の通り。

3400 S Las Vegas Blvd
Las Vegas, NV 89109

個人的には試験そのものよりもこの事前登録のほうが難しかったと感じました。

当日のうちに受験したかったのですが、あいにくその日の日程は埋まっていたため翌日12/1の午前中の日程に申し込みました。

受験当日

試験開始時間の30分前には受付に来るよう言われていたのですが、到着するとすでに受付には結構な行列ができていて、なるほど30分の余裕は必要かなと思いました。受付では写真付きの身分証明書を2つ提示すること求められますが、re:Inventの会場では re:Inventの参加証 + パスポート でOKでした。無事に受付が済むと、番号が書かれた紙のカードを貰えます。これが試験会場で着席する席の番号となっています。 会場が乾燥しているからか、受付では自由にもらえるトローチが用意されていました。

f:id:kmiya_bbm:20180112125817j:plain 受け付け・待合場所の様子

時間になると待合室に試験監督の方が来て受験者に注意事項をアナウンスします。それが終わると、別室の試験会場に移動します。自分が受験した回の受験者は30人ほどはいたでしょうか。結構な人数がいた気がします。

スマホなどは電源を切らなければいけないので写真は撮ってないのですが、試験会場はかなり広い部屋にデスクトップPCが置かれた長机が何列かズラーっと並んでおり、自分の番号の席を自分で探します。隣の席との間につい立て等はなく、本当に長机にPCが並べて置いてあるだけ、という感じでした。

リュックなどの大きな荷物は壁際の棚に、ウェストポーチのような小さな荷物は自席の椅子の下におきます。バッグを持っていない場合は、受付で透明なビニール袋がもらえるのでそこにスマホや財布を入れて自席の椅子の下に置きます。

最初、自席のPCで、試験を受けるためにAWS認定アカウントにログインして間違いがないか確認するよう指示が出るのですが、その後は試験開始の合図等はなく、各々試験を始めていました。これには最初ちょっと戸惑ったのですが、試験時間が異なるアソシエイトレベルとプロフェッショナルレベルの受験者が同じ試験会場にいたっぽいことと、試験を開始したところからPCの画面上に残りの試験時間が表示される形式になっていたことから、各々勝手に試験を始めてよかったのだろうと安心しました。

試験の内容については公式の情報や参考書、いろんな方のブログに載っているので割愛しますが、自分の場合はEBSについての知識があやふやで勉強し直す必要を感じました。

全ての問題の回答と確認が終わったら、PC上で終了ボタンを押して合否の結果を確認します。そして挙手して試験監督さんに退出する旨を申告します。 合否はすぐに表示されるのですが、合格していても試験会場なので声に出して大喜びすることが出来ず、試験会場を退出するまでひとりニヤニヤしていました。 試験会場を退出したら、受付に戻って合格した旨を伝えます。受付の人たちがハイテンションで祝福してくれたのでとても嬉しかったです。その場でTシャツがもらえるので、サイズを申告して受け取ります。

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かわいいドット絵が描かれたTシャツ。やったー

合格すると

Tシャツやステッカーなどの記念品がもらえるほか、会場内に設置されている認定者ラウンジに入ることができるようになります。 認定者ラウンジはAWS Summit Tokyoなどでも設置されていますが、どの種類・レベルでもいいので1つでもAWS認定を持っていれば入ることができます。 中では電源や軽食、ドリンクなどが用意されている他、認定者同士で交流しやすくするためか休憩スペースやゲームなども設置されています。
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随感

AWS re:InventというAWSの各種イベントの中でも最も熱量が高いであろう空気感に当てられて受験しましたが、無事に合格できてよかったです。

IT系の資格というのはなかなかとらえ方が難しく、資格を持っていれば実力があるというわけでもないですし、実力はめちゃくちゃあっても資格の類を一切取ってない人もいます。自分が勤めている会社は製造業で、IT企業や、ましてSIerの会社ではないので、IT系の資格は受験料も自腹ですし、合格しても一時金や昇給などの実利はありません。
それでも自分はIT系の資格試験に挑戦すること、合格することには一定の意義があると思っています。

  • 業務 +αの勉強をする習慣をつけることができる
  • 業務では触れない分野の知識も試験のために勉強することがあり、見識が広がる
  • 合格すると、一定の知識量や実力を必要とする資格に合格できる程度の「学習力があること」を対外的にも自分自身にも示せる

つまり、継続して学ぶ習慣をつけるきっかけとして資格試験というのはいいモチベーションになるのではないかと考えています。

今回、AWSの認定試験を受験すること自体は突発的に決めたことでしたが、AWSなどのクラウドサービスについて調べたり学んだりすることはずっと続けていた(AWSは東京リージョンができる前から追っていた)ことであり、アソシエイトレベルではありますが今回ソリューションアーキテクトの認定に合格できたのは継続的な学習の成果だと思っているのでとても嬉しかったです。

まとめ

AWS re:Invent2017の会場でAWS認定試験を受験したときの流れをまとめました。
AWSの認定資格は初級レベルでもなんでも1つ持っていれば認定者ラウンジに入ることができたり記念品がもらえたりするので、普段AWSを利用している方は認定試験を受けてみるのもよいのではないでしょうか。